EVIDENCE DETAIL / No. 023

水素吸入はマウス褥瘡モデルにおける皮膚虚血再灌流障害を抑制する

Hydrogen gas inhalation protects against cutaneous ischaemia/reperfusion injury in a mouse model of pressure ulcer

Fang W, Wang G, Tang L, Su H, Chen H, Liao W, Xu J / Journal of Cellular and Molecular Medicine / 2018

STUDY BACKGROUND

研究背景としての整理

対象、研究デザイン、評価項目、限界点を確認するための詳細ページです。

Evidence Summary

マウス皮膚虚血再灌流による褥瘡モデルおよびHUVEC細胞を用いた前臨床研究である。水素吸入は創傷面積、酸化DNA損傷、ROS蓄積、細胞アポトーシス、炎症性サイトカイン、接着分子・ケモカイン、創傷治癒関連因子に関する指標へ影響を示した。特に75%水素群で複数指標の変化が報告されたが、ヒト褥瘡患者での臨床効果を示す研究ではない。

Main Findings

・創傷面積は水素吸入群で対照群より小さく、75%水素群では創傷閉鎖時間の短縮が報告された。
・8-oxo-dG、ROS蓄積、細胞アポトーシス、炎症細胞浸潤、TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8が低下した。
・SOD、CAT、GPx活性、Nrf2、HO-1、NQO1、AKR1C1、IL-22、TGF-β、VEGF、IGF-1、コラーゲン合成が増加した。
・HUVEC細胞では、H2O2誘導性の酸化ストレス、増殖抑制、アポトーシス、MCP-1、E-selectin、P-selectin、ICAM-1に対する水素前処理の影響が評価された。

How To Read

皮膚虚血再灌流障害による褥瘡形成モデルにおいて、水素吸入と酸化ストレス、炎症、創傷治癒関連指標の関係を検討した前臨床研究として読む。ヒト褥瘡治療効果を示す臨床研究ではない。

Research Position

前臨床・機序研究

Limitations

動物モデルおよび細胞実験に基づく前臨床研究であり、ヒト褥瘡患者への有効性・安全性を直接示すものではない。著者らは、皮膚中の水素濃度を測定していないこと、酸化ストレス・炎症・創傷修復を水素が調節する正確な機序がなお不明であることを限界としている。

Paper No.
023
Authors
Fang W, Wang G, Tang L, Su H, Chen H, Liao W, Xu J
Journal
Journal of Cellular and Molecular Medicine
Year
2018
DOI
10.1111/jcmm.13704
Research Area
皮膚・創傷治癒
Target
褥瘡モデル(皮膚虚血再灌流障害)
Study Design
マウス褥瘡モデルおよびHUVEC細胞を用いた前臨床研究
Sample Size
雌性C57BL/6マウスを用いた皮膚虚血再灌流モデル。創傷面積評価では各時点・各群N=8。加えてHUVEC細胞実験を実施。
Evidence Level
前臨床研究
Primary Endpoint
創傷面積、創傷閉鎖時間、酸化DNA損傷、細胞アポトーシス
Secondary Endpoint
8-oxo-dG、ROS、SOD、CAT、GPx、Nrf2/ARE経路、HO-1、NQO1、AKR1C1、TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8、IL-22、MMP9、TGF-β、VEGF、IGF-1、MCP-1、E-selectin、P-selectin、ICAM-1
Safety Findings
本研究はマウスおよびHUVEC細胞を用いた前臨床研究であり、ヒトにおける安全性を評価したものではない。

REGULATORY NOTICE

本研究は研究背景として紹介するものであり、Suifeelの特定疾病に対する診断・治療・予防・改善効果を示すものではありません。