EVIDENCE DETAIL / No. 005

環衛作業員の大気汚染曝露に対する水素吸入の肺保護作用に関する研究

Protective Effects of Hydrogen on the Lungs of Sanitation Workers Exposed to Haze Pollution

Chinese Journal of Tuberculosis and Respiratory Diseases / 2016

STUDY BACKGROUND

研究背景としての整理

対象、研究デザイン、評価項目、限界点を確認するための詳細ページです。

Evidence Summary

PM2.5を含む大気汚染曝露を受ける環境衛生作業者50例を対象に、2% H2 + 98%空気を2時間/日、30日間吸入した前向きランダム化比較試験である。呼吸器症状、FeNO、肺機能、炎症関連指標および酸化ストレス関連指標を評価し、咳嗽を中心とした一部呼吸器症状、Day8のFeNO、一部肺機能指標、炎症・酸化ストレス関連指標に関する変化が報告された。職業性大気汚染曝露に対する水素吸入の臨床エビデンスとして位置付けられる。

Main Findings

・PM2.5を含む大気汚染曝露を受ける環境衛生作業者50例(水素群25例、対照群25例)を対象とした前向きランダム化比較試験である。
・咳嗽を中心とした一部呼吸器症状で群間差が報告された。
・FeNOはDay8で水素群が対照群より低値であった。
・肺機能ではFEV1予測値およびPEF予測値に関する群間差が報告された。
・IL-2、IL-10、TNF-α、MMP-12、CRP、SOD、MDAなど炎症・酸化ストレス関連指標が評価され、それらに関する変化が報告された。

How To Read

PM2.5を含む大気汚染曝露を受ける環境衛生作業者を対象としたヒトRCTとして読む。環境曝露下における呼吸器症状、気道炎症、肺機能、炎症・酸化ストレス関連指標への影響を評価した研究であり、特定疾患患者を対象とした治療試験ではない。

Research Position

呼吸器領域におけるヒトランダム化比較試験。PM2.5曝露下の作業者を対象に、水素吸入と呼吸器症状、FeNO、肺機能、炎症・酸化ストレス関連指標との関連を評価した臨床研究。

Limitations

・対象者数は50例と比較的小規模である。 ・介入期間は30日間であり長期転帰は評価されていない。 ・対象はPM2.5を含む大気汚染曝露を受ける環境衛生作業者であり、他集団への一般化には注意が必要である。 ・炎症・酸化ストレス関連指標は評価されているが、作用機序を直接検証した研究ではない。

Paper No.
005
Journal
Chinese Journal of Tuberculosis and Respiratory Diseases
Year
2016
Research Area
呼吸器
Target
PM2.5を含む大気汚染曝露を受ける環境衛生作業者における呼吸器症状、気道炎症、肺機能および酸化ストレス関連指標
Study Design
前向きランダム化比較試験
Sample Size
50例(水素群25例、対照群25例)
Evidence Level
RCT
Primary Endpoint
呼吸器症状、FeNO、肺機能、炎症関連指標、酸化ストレス関連指標
Secondary Endpoint
咳嗽、喀痰、胸部圧迫感、呼吸困難、FEV1、FVC、FEV1/FVC、MMEF、PEF、IL-2、IL-10、TNF-α、MMP-12、CRP、SOD、MDA
Safety Findings
原著では重大な有害事象は報告されていない。本研究は安全性を主要評価項目とした試験ではなく、研究期間中に重篤な安全性上の問題は記載されていない。

REGULATORY NOTICE

本研究は研究背景として紹介するものであり、Suifeelの特定疾病に対する診断・治療・予防・改善効果を示すものではありません。